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最終更新日:2026年10月14日

翻訳チェックのやり方|誤訳・訳抜け・数値を照合する手順【2026年最新版】

翻訳情報

翻訳チェックの主題を示す記事のアイキャッチ

この記事の監修者

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998年の創業以来、ホームページ制作・翻訳・アプリ開発・Webマーケティングなど幅広いIT/クリエイティブ領域で4,000件超のプロジェクトを統括。
英語・中国語をはじめとする多言語翻訳サービスの提供を通じて、海外展開や多言語対応を進める中小企業の課題解決を27年以上にわたり支援してきた。
翻訳とWeb制作をワンストップで対応できる体制を整え、経済産業省・電通・テレビ朝日など大手企業・官公庁との取引実績も多数。
大阪本社・東京オフィスの2拠点体制で、全国の企業のグローバル対応をサポートしている。

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翻訳チェックは、訳文を読むだけでなく、原文と訳文を対応させ、意味、訳抜け、数値、固有名詞、用語、最終表示を確認する作業です。自然に読める文章でも条件が変わっている場合があるため、内容と表現の点検を分けると問題を見つけやすくなります。

依頼者が検収する場合は、確認する範囲、基準、担当者、修正の記録方法を先に決めましょう。この記事では、原文を照合する手順と架空の確認例、修正一覧の項目、差し戻し後の再確認を解説します。対象言語としての自然さを整えるネイティブチェックとは、役割を分けて整理します。

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翻訳チェックの範囲と合格条件を先に決める

最初に、訳文をどの用途で、誰が読むかを確認します。内容把握のための下訳、社内資料、顧客へ提出する文書、公開するWebページでは、求める表現や確認範囲が変わります。正確さという言葉だけで依頼せず、守る内容、用語、書式、納品物、確認の担当を具体的にすると、修正の判断をそろえやすくなります。

日本翻訳連盟の翻訳品質評価ガイドラインでも、合意した仕様を土台に品質を評価する考え方が示されています。この記事の確認表は日常の検収に使う実務上の例です。公式モデルの点数や合否基準をそのまま採用したものではないため、案件の目的に合わせて項目を調整してください。

内容を確認する担当者、名称や専門用語を確認する担当者、対象言語の表現を確認する担当者、最終データを確認する担当者を分けます。一人が複数の役割を担う場合も、どの観点を点検したかを記録しましょう。誰も確認していない項目があるのに、最終承認だけが進む状態を避けるためです。

合格条件の例は、原文の必要な情報が対応している、数値・名称が照合済み、指定用語に従う、未解決の確認事項がない、最終表示が確認済み、といったものです。文章の好みを一律の合格条件にするより、用途に必要な条件を決めます。追加の変更要求と、合意した基準に対する修正も区別して管理してください。

確定した原文と訳文を一対一で対応させる

チェックを始める前に、原文と訳文の版を確認します。原文が後から修正されたのに、古い原文を基準にした訳文を点検すると、翻訳の誤りと原文の変更が混ざります。ファイル名、日付、対象範囲、変更一覧をそろえ、どの原文に対する訳文を確認するかを確定してください。

対訳表を作る場合は、章・段落・表・図などの位置を記録します。文単位で分けると照合しやすい一方、前後の文脈が必要な文章もあります。原文の位置へ戻れる番号を付け、複数の文をまとめた訳文は対応関係が分かるようにします。訳文の順番が変わる場合も、元の情報がどこへ反映されたかを追えることが重要です。

本文以外の対象も整理します。見出し、図のラベル、表の注記、脚注、リンク、フォームの案内、画像内文字などを含めてください。本文の文章がすべて訳されていても、図や注記が残っていると最終読者に必要な情報が届かない場合があります。翻訳対象一覧と最終ファイルを照合すると、見落としを減らしやすくなります。

参考資料は、用語集、スタイルガイド、承認済みの過去訳、製品資料などの優先順位を決めます。資料どうしで名称が違う場合は、どれを採用するかを原稿責任者へ確認してください。チェッカーがその場で新しい表記を作るのではなく、採用するルールと根拠を確認してから訳文を直します。

第一段階:訳抜け・余分な情報・未翻訳を確認する

最初は原文の構造に沿って、必要な情報が訳文にあるかを確認します。段落の数だけで判断せず、条件、例外、注記、列見出し、図の説明まで対応させます。文を結合した結果、一つの条件が消えていないか、繰り返しに見える記述が別の対象を示していないかを確認してください。

訳文に原文のない説明が増えている場合も確認します。読者へ分かりやすくするための補足が必要なことはありますが、補足の内容と承認は原文の翻訳と区別します。翻訳ツールが生成した自然な説明を、そのまま原文の情報として扱わないようにしましょう。推測した目的や理由が混じると、依頼者の意図が変わる場合があります。

未翻訳の文字列は、すべてが誤りとは限りません。製品コード、URL、商標、承認済みの名称など、原文のまま残す指定がある場合があります。対象外として決めた一覧と照合し、必要な原文保持なのか、翻訳漏れなのかを判断します。理由なく残っている文章やラベルは、対象範囲の確認事項として記録してください。

架空の案内で「利用時間は9時から17時です。ただし金曜日は16時までです」とあれば、通常の時間と金曜日の例外を分けて確認します。訳文に9時から17時だけがある場合は、例外の訳抜けとして記録します。見出しの下に置かれた小さな注意書きも、本文とは別の情報として確認することが大切です。

第二段階:主体・行動・否定・条件を照合する

意味のチェックでは、誰が行うか、何をするか、対象は何か、いつか、どの条件かを原文から取り出します。訳文で同じ要素が対応するかを確認してください。主語が省略された日本語や長い修飾のある文章は、原文責任者へ意味を確認する場合があります。曖昧な原文の意味をチェッカーが推測で確定しないようにします。

否定、義務、許可、可能性は重点的に点検します。「できる」「必要である」「してはいけない」「検討している」は、行動に対する強さや状態が違います。自然な訳文でも、その違いが失われる場合があります。用語の一致だけでなく、読者がどの行動を取る文章になっているかを確認しましょう。

下の表は、違いを見つけるための意図的な誤訳を含む架空の例です。実案件の訳文や推奨される表現ではありません。点検では、正しいか間違いかだけを記録せず、どの原文の要素が変わったかを書くと修正理由が明確になります。対象言語の担当者へ渡す際も、意図を具体的に共有できます。

文脈が必要な部分は、前後の段落、関連する表、図を合わせて読みます。「これ」「その期間」「上記の条件」が何を指すかを確認し、訳文でも同じ対象を示すかを点検します。文章を分割してチェックする場合も、最後に章全体を読んで、指示語や論理のつながりを確認してください。

架空の原文 意図的な誤訳例 確認する違い
改訂案はまだ承認していません。 The revised proposal has been approved. 未承認が承認済みに変わっている
申請者は書類を提出してください。 The office must submit the documents. 提出する主体が変わっている
例外を除き、事前確認が必要です。 Prior confirmation is optional. 必要性と例外の情報が変わっている

第三段階:数値・単位・日付・固有名詞を別に確認する

数字は文章から独立した一覧でも照合します。金額、割合、数量、範囲、寸法、日付、時刻、型番などを原文の順に書き出し、訳文の値と対応させます。見た目が同じ数字でも、単位、対象、上限・下限の意味が違う場合があります。数字だけの一致と、条件の一致を分けて確認してください。

小数点や桁区切り、日付の順番などを変更する場合は、対象地域と採用する表記を決めます。単位を換算する場合も、翻訳の中で任意に計算せず、換算する対象、基準、丸め方、原単位を併記するかを確認します。原文どおりの値を保つ案件と、ローカライズとして換算する案件は別の作業です。

会社名、製品名、人名、部署名、住所は承認済みの一覧と照合します。本文にある名称と、表紙、注記、会社概要、リンク先の名称が一致するかも確認してください。正式名称と略称を使い分ける場合は、その対応が最初の登場箇所で分かるかを点検すると、読み手が同じ対象だと理解しやすくなります。

架空の製品番号がAX-204、数量が12台、期限が3営業日なら、番号、数量、営業日という条件をそれぞれ点検します。AX-240や12個、3日へ変わっていないかを確認してください。文字と数字が似たコードは、コピー元の記録と照合し、見た目だけで修正しないようにしましょう。

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第四段階:用語・自然さ・最終表示を確認する

意味と数値を確認した後、指定用語や表記の統一を点検します。用語集の訳語を使っているか、同じ概念を複数の表記で示していないか、略語や敬称の使い方が合っているかを確認してください。文脈によって訳語を変える必要がある場合は、指定に従わなかった理由を記録して、用語集側の改善も検討します。

対象言語としての自然さは、文法、読みやすさ、語調、読者との関係を確認します。原文の意味が合っていても、不自然な表現で理解しづらい場合があります。一方、読みやすくする修正が内容や強さを変えていないかも再照合してください。表現を整える作業はネイティブチェックの解説も参考になります。

最終表示では、Word、PDF、Webページ、字幕など、実際に読者が見る形で点検します。文字切れ、はみ出し、表の行列、改行、リンク、画像内文字を確認してください。翻訳時の対訳表が正しくても、反映する工程で隣の項目へ入る、古い文章へ戻るなどの問題が起こることがあります。

機械的な点検は、検索、置換、QAなどを使って補助できます。ただし、警告がないことを最終承認の理由にしません。ツールが見る項目、設定、例外を確認し、人が見る意味や文脈を残します。翻訳ツールを利用した候補の修正工程はポストエディットの解説と区別して整理してください。

修正一覧には場所・種類・理由・対応結果を記録する

修正依頼は、一つの一覧に集めます。文書名、版、ページ・段落・セグメント、原文、現在の訳文、問題の種類、理由、修正案、担当者、状態を記録すると、翻訳者が該当箇所を探しやすくなります。修正案が確定していない場合も、意味の違いと確認したいことを具体的に書いてください。

問題の種類は、意味、訳抜け、数値・名称、用語、表現、表示など、日常の確認で使いやすい区分から始められます。指摘の数だけで品質を順位付けするのではなく、重要な意味の違いが含まれるかを確認します。同じ原因で繰り返し出る問題は、関連箇所も調べてまとめて対応することが大切です。

優先順位は、読者の理解や行動への影響で判断します。意味や条件を変える問題、指定用語に反する問題、読みやすさの改善などを分け、先に解決しなければ公開できない項目を決めます。下の表は実務用の記録例であり、公式評価モデルの重大度や点数を示すものではありません。

表現の好みによる変更と、原文との不一致による修正を区別します。好みの変更も必要な場合がありますが、承認者によって何度も方向が変わると作業が増えます。社内の意見をまとめる担当者を決め、採用する表現と理由を一つの一覧から伝えてください。

場所 問題 理由・確認内容 状態
第2章・段落3 期限条件 原文の営業日が訳文で省略 修正後の意味を再確認
表1・行4 数値と対象 数量が隣の製品へ入っている 表全体の対応を確認
会社概要 名称 承認済みの正式名称へ統一 本文・リンクも検索して確認
見出し 表現 社内の語調指定に合わせる 内容を変えずに承認

差し戻し後は関連箇所と最終データを再確認する

修正された箇所は、原文、修正前、修正後を比べて確認します。依頼した問題が解消したかに加え、別の情報が消えたり、新しい表記の不一致が生まれたりしていないかを見ます。修正一覧には、対応済みという報告だけでなく、確認した担当者と結果を記録してください。

一括置換を使った修正では、同じ文字列でも別の意味の箇所が変わっていないかを確認します。用語を変えた場合は、本文、図、表、注記、関連ページを検索し、必要な箇所へ同じ方針が反映されたかを点検します。原文の意味が異なる場合は、機械的に統一せず、個別に訳語を判断する必要があります。

依頼者がWordやWeb画面で直接直す場合は、その修正を制作担当へ戻す方法を決めます。最終データだけが変わり、対訳や用語集が古いまま残ると、次の改訂で元へ戻る可能性があります。確認済みの最終ファイルと、再利用するデータの両方を更新する担当者を決めてください。

最終承認では、未解決の確認事項がないか、必要な担当者の確認がそろっているかを見ます。重要な問題が残る場合は、提出・公開の判断を原稿責任者へ共有してください。限られた範囲だけをチェックした案件では、その対象範囲を記録し、全文を確認したような状態にしないことが大切です。

翻訳チェックを外注する場合は原文照合の範囲を指定する

チェックを依頼する場合は、原文と訳文、使用目的、対象読者、用語集、確認基準、納品形式を渡します。訳文の自然さだけを確認するのか、原文との意味を照合するのか、数値やレイアウトまで見るのかを分けて指定してください。サービス名だけで作業範囲が決まるとは考えず、実際に確認する項目を共有します。

原文がない場合は、訳文の文法や読みやすさなどを確認できても、訳抜けや原文との意味の違いを十分に判断できません。原文を渡せない事情がある場合は、その制約を伝えて対応範囲を確認します。元の文章を推測して、内容の正確さまで確認できたと扱わないようにしましょう。

見積もりでは、文字量、分野、訳文の状態、原文照合、修正の反映方法、最終表示の確認を分けます。チェック作業の料金を、通常の翻訳文字単価と同じものとして当てはめないでください。サンプルがあると、修正の程度と必要な工程を確認しやすくなります。

継続案件では、点検表と修正理由を次回の原稿準備へ反映します。原文の曖昧さ、用語集の不足、反映工程の問題が何度も起きるなら、その原因を先に直すと確認の負担を減らせます。チェックを最後の関門だけにせず、原稿と発注条件を改善する情報として使ってください。

ファーストネット翻訳サービスへ相談する場合

株式会社ファーストネットジャパンは1998年創業。ファーストネット翻訳サービスでは英語・中国語・韓国語をはじめ44言語・方言に対応し、用途、専門用語、表記、数値や固有名詞などを確認して翻訳をご提供しています。原稿の内容と必要な品質に応じて、スタンダードとハイクオリティの2つのプランからご相談いただけます。

プラン 基本単価の例 品質の考え方
スタンダード 日→英・中・韓:原文1文字10円〜(税別) 通常の品質要件に対応する基本プラン
ハイクオリティ 日→英・中・韓:原文1文字17円〜(税別) 翻訳後のネイティブチェックを含むダブルチェック体制

この単価はすべての言語に共通する料金ではありません。翻訳の方向、分野、文書の状態、納品形式、希望納期で見積もり条件が変わります。最低料金は1案件20,000円(税別)です。主要16言語の単価は公式料金表で確認でき、それ以外の言語は個別見積もりとなります。原稿と対象言語を確認してから、必要な工程を整理します。

翻訳に加え、Illustrator・Photoshop・InDesign・Word・Excel・PowerPoint・Figmaなどへの文字入れ、DTP、多言語ホームページ制作、システムやアプリへの反映も相談できます。翻訳のみ、文字入れ込み、Web実装込みを同じ作業とせず、どこまでを依頼するか、確認用PDFや編集用データが必要かを共有してください。元データの状態によっては再制作などの工程が必要になるため、納品物の条件を先にそろえます。

納品後3か月は、合意した翻訳条件の範囲で無償修正に対応します。原文の変更、別の用途への作り替え、追加ページや新しい言語の制作は、元の修正と分けてご相談ください。初回は、原稿、使用目的、対象地域、希望納期、必要なファイル形式を添えてお問い合わせいただくと、対応範囲を確認しやすくなります。

見積もりでは、文字数やページ数に加え、用語集や参考資料の有無、編集可能なデータ、画像内文字、確認担当者と校正回数も共有してください。複数言語に展開するときは、共通の原稿を確定したうえで、それぞれの地域に必要な表記と表示領域を確認します。社内の承認を受けた名称や用語を早めに伝えることで、後工程での差し戻しを減らしやすくなります。

対応言語と公式料金表/関連する翻訳サービス・実務の解説

よくある質問

翻訳チェックは何から確認しますか?

原文と訳文の版、用途、対象範囲を確定し、訳抜け、意味、数値・名称、用語、表現、最終表示の順に確認します。内容と表現を分けると、自然な文章に残る意味の違いも探しやすくなります。

ネイティブチェックと同じですか?

対象言語の自然さを確認する作業と、原文と訳文の内容を照合する作業は範囲を分けて指定します。サービスによって原文照合の有無が異なるため、依頼する項目を確認してください。

翻訳ツールやQAだけで確認できますか?

数値、用語、タグなどの機械的な点検を補助できますが、意味全体を保証しません。主体、否定、条件、例外、文脈は原文を読む担当者の確認も必要です。

誤訳の指摘はどう書けばよいですか?

場所、原文、現在の訳文、問題の種類、意味の違い、修正案または確認事項を記録します。不自然という感想だけでなく、どの情報が変わったかを具体的に伝えてください。

原文がなくてもチェックできますか?

文法や自然さなどの確認は検討できますが、訳抜けや原文との意味の違いには原文が必要です。渡せない場合は制約と確認範囲を共有し、全文の正確さを確認したと扱わないでください。

修正された後も再チェックが必要ですか?

指摘箇所、関連する同じ用語、最終ファイルを再確認します。修正で別の情報が変わっていないかを見て、確認済みの訳文・用語集・公開データの版をそろえてください。

まとめ

翻訳チェックは、確定した原文と訳文を対応させ、用途に必要な基準で点検することから始めましょう。訳抜け、意味、数値・名称、表現、表示を分けると、確認の担当と修正理由を明確にできます。

修正一覧へ指摘をまとめ、差し戻し後に関連箇所と最終ファイルを再確認してください。記録を用語集や次回の原稿準備へ反映することが、継続した品質管理にも役立ちます。

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参考資料

製品機能や公的な要件は2026年10月14日に公式資料を確認しています。利用する環境や提出先の条件に合わせて確認してください。

この記事の監修者

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998年の創業以来、ホームページ制作・翻訳・アプリ開発・Webマーケティングなど幅広いIT/クリエイティブ領域で4,000件超のプロジェクトを統括。
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