最終更新日:2026年10月21日
図面翻訳の依頼方法|CAD・PDF・画像の文字と寸法を確認するポイント【2026年最新版】

図面翻訳を依頼するときは、図面内の文章を訳す作業と、CAD・PDFなどに訳文を反映する作業を分けて確認しましょう。注記だけを対訳表で受け取るのか、図面上の文字を置き換えるのかによって、必要な原稿、担当者、費用、検収方法が変わります。
機械図面、建築図面、設備図面などでは、訳文の自然さに加えて、図番、寸法、単位、公差、参照先との対応が重要です。この記事では、発注担当者が準備したい資料と、翻訳後に原図と照合する手順を具体例で解説します。
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翻訳からWeb制作・DTPまで対応
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- 図面翻訳で最初に決める対象範囲
- CAD・PDF・画像で異なる原稿の準備
- 用語と記号を原図に対応させる方法
- 寸法・単位・公差は翻訳前後で独立して照合する
- 対訳表での納品と図面への文字入れを選ぶ
- 図面翻訳を依頼してから納品までの流れ
- 改訂図面の差分翻訳で気を付けること
- 見積もり前にまとめたい依頼メモ
- 架空の依頼例:12枚の図面を海外取引先へ渡す場合
- ファーストネット翻訳サービスへの相談と料金の確認
- 図面翻訳のよくある質問
図面翻訳で最初に決める対象範囲
「この図面を英語にする」という依頼でも、対象は一つではありません。タイトル欄、部品表、加工・施工上の注意、凡例、図中の引き出し線に付く文字、別紙の仕様書などを分けて洗い出します。図面に添付する説明資料がある場合は、それも同じ案件で扱うのかを決めておきます。
翻訳担当者が読みやすい文章を作るだけでは、原図のどの箇所に対応するかが分からなくなることがあります。図面番号とページ番号を付け、対象箇所ごとに識別番号を振ると、訳文を受け取った後の文字入れや質問対応を進めやすくなります。短い注記でも位置情報を一緒に残すことが大切です。
| 対象 | 依頼時に共有する情報 | 翻訳後の確認 |
|---|---|---|
| 図中の注記 | 指示対象、矢印、周辺の図 | 指示の向き・対象が原図と一致するか |
| 部品表 | 品番、名称、数量、既存の英語名称 | 図中の番号と部品表が対応するか |
| タイトル欄 | 図番、版、作成日、承認欄の扱い | 翻訳対象外の記号や番号が保たれたか |
| 関連仕様書 | 対応する文書名と改訂版 | 用語・条件・参照先がそろったか |
一方、数値や記号を「日本語ではないから対象外」として一切確認しないのも適切ではありません。翻訳しない情報でも、文字入れやPDF化で欠落・変形していないかは確認が必要です。訳す対象と保持する対象の両方を、作業指示に含めてください。
CAD・PDF・画像で異なる原稿の準備
CADデータは編集条件も一緒に確認する
DWGやDXFなどのCADデータがある場合は、ソフト名、バージョン、参照ファイル、使用フォント、レイヤー構成、出力設定を整理します。ファイルだけを渡しても、受け手の環境で同じ表示になるとは限りません。正しく表示された状態の確認用PDFも添えると、欠けている情報に気付きやすくなります。
CADの文字編集を翻訳会社に依頼するのか、自社や設計会社が対訳表から反映するのかを決めます。対応可能なCAD形式やバージョンは、原稿を見て個別に確認する事項です。翻訳の対応言語が多いことと、すべてのCAD形式をそのまま編集できることは別に考えましょう。
PDFは文字を選択できるかを確かめる
PDFでは、見た目が文字でも、そのまま文章として取り出せるとは限りません。Autodeskの公式ヘルプでは、SHXフォントからPDFへ出力した文字が図形として扱われる場合を説明しています。単純にコピーできるかだけでなく、抽出後の文字、順番、特殊記号を原図と比べて確認します。
参考:Autodesk:PDFIMPORTFILTERとSHX文字の取扱い。PDFからCADへ読み込める情報については、PDFIMPORTの説明も確認できます。
画像・紙図面は判読できる原稿を用意する
スキャンや写真しかない場合は、小さな注記、薄い線、折り目、影、傾きなどを点検します。ページの端や折り込み部分が写っていないと、翻訳者が内容を補ってしまう危険があります。読み取れない箇所は推測せず、再スキャンや原資料の確認を依頼する運用にします。
OCRを使う場合でも、認識結果を原稿として確定する前に照合が必要です。特に0とO、1とI、ハイフンとマイナス、小数点、直径記号などは、単語の意味だけでは誤りを見つけにくい箇所です。画像文字の確認手順はスキャンPDFの翻訳方法でも解説しています。
用語と記号を原図に対応させる方法
用語集には、日本語と訳語だけでなく、使用箇所、品番、意味、訳さない表記を加えます。同じ「カバー」という語でも、製品の部品名なのか保護範囲の説明なのかで扱いが変わることがあります。部品表や既存の取扱説明書に正式名称がある場合は、それを先に共有してください。
略語は、図面内の限られたスペースに合わせた表記と、文書で初出時に説明する表記を分けて管理します。受け手が知らない略語を増やすと、翻訳文字数は減っても意味が伝わりません。略語の使用を認める範囲と、承認する担当者を決めます。
たとえば部品名を図中では短く、部品表では正式名称で表す場合、両者の対応を一覧に残します。表記の統一とは、すべての箇所に同じ長さの語を無条件で入れることではありません。図面の機能と読者の理解を保ちながら、同じ物を指すと確認できる状態を目指します。
寸法・単位・公差は翻訳前後で独立して照合する
図面では、文章が自然でも、数値が一つ変われば意味が大きく変わります。翻訳する注記の確認とは別に、寸法値、符号、小数点、単位、許容範囲、数量、縮尺をチェックする工程を設けます。図面に示す情報を勝手に換算したり、別の規格の表記へ置き換えたりしないことも指示します。
架空の確認例として、「穴径10 mm、公差±0.05 mm」という情報を考えます。OCRが「±0.5 mm」と読み取った場合、英訳が文法的に正しくても元の条件は維持されていません。数字の桁と符号を原図から直接確認し、対訳表だけを見て検収を終えないようにします。
単位の大文字・小文字、上付き文字、特殊記号も対象です。印刷用のPDFを作った段階で文字が別の記号になることもあるため、編集データの確認と最終出力の確認を分けます。単位系の変更が必要なら、翻訳作業と換算・設計判断の担当範囲を明確にし、承認を得て進めてください。
| 確認項目 | 見落としやすい差 | 確認する資料 |
|---|---|---|
| 数値・符号 | 0.05と0.5、正負、範囲の端点 | 原図と最終PDF |
| 単位・記号 | 大文字小文字、上付き、記号の欠落 | 指定表記と出力結果 |
| 部品番号 | 似た番号、改番、別図への参照 | 部品表と関連図面 |
| 尺度・版 | 縮小印刷時の注意、旧版との混在 | 図面台帳と配布版 |
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対訳表での納品と図面への文字入れを選ぶ
対訳表で納品する場合は、「識別番号・図番・原文・訳文・注記」のように列をそろえます。原文を削除せず、対応する訳文を隣に置けば、設計担当者が意味を確認しやすくなります。同じ原文が複数箇所にあっても、用途が違う場合は別の行として管理する方法があります。
図面へ文字を入れる場合は、改行、文字サイズ、引き出し線との干渉、余白、枠内への収まりを確認します。英語などにすると日本語より横幅が広がることがあり、単純に小さくすると読めなくなります。内容を省略する前に、表現の調整や配置変更の承認を取ります。
多言語併記では、どの言語がどの指示に対応するかも重要です。色だけに頼ると白黒印刷で区別できない場合があります。言語の配置順や識別方法を統一し、翻訳後の図面を実際の使用サイズで確認しましょう。検収用の拡大表示だけで読みやすさを判断しないことがポイントです。
図面翻訳を依頼してから納品までの流れ
原稿の範囲と版を確定する
最初に図面台帳を用意し、ファイル名、図番、版、ページ数、対象言語、翻訳対象の有無をまとめます。「最新版」という名前だけでは後から判断できないため、版番号と受領日を残します。図面セットのうち一部を更新する場合は、変更対象を指定してください。
代表的な1枚で仕上がりを確認する
図面の種類や文字入れが複雑な案件では、代表的な1枚を使って、用語、対訳表の形、文字の大きさ、確認方法を先にすり合わせると進めやすくなります。これは全体の品質や納期を保証する試験ではなく、作業条件の認識を合わせるための確認です。
翻訳の質問を図番と位置で管理する
意味が不明な注記については、質問番号、図番、座標や対象箇所、原文、確認したい内容をセットで送ります。回答だけがメールに散在すると、後からどの図面へ反映したか追えません。回答済み・反映済み・再確認中の状態を台帳で管理します。
原図と納品データを比較して承認する
納品時は、文章の確認者と図面の確認者を分けて役割を割り当てます。翻訳担当は原文との意味の対応、設計担当は寸法・仕様・参照関係、編集担当は文字入れや出力を確認する形です。兼任する場合でも、確認項目と記録は分けておくと抜けを見つけやすくなります。
改訂図面の差分翻訳で気を付けること
改訂箇所だけを訳す場合は、旧版と新版、変更履歴、以前の訳文を共有します。文字が変わった箇所だけでなく、その語を参照する部品表や別図、関連仕様書へ影響がないかを確認します。削除された注記が別言語版に残ることも見落としやすい点です。
色付きの修正指示だけを渡すと、印刷や変換で色が失われたときに差分が分からなくなります。変更箇所の識別番号と、追加・変更・削除の区分を文字で残しましょう。変更の承認者と、翻訳後の各言語版を更新する担当者も決めます。
配布後の修正では、古いファイルを単に上書きすると、どの版を誰が使っているか確認しにくくなります。版番号、作成日、配布先、対応する原図を記録し、旧版を使わないための運用を社内で定めます。翻訳会社への依頼条件にも、新しい原稿の受領と差し替えの手順を含めてください。
見積もり前にまとめたい依頼メモ
依頼時には「何枚か」だけでなく、「文字量」「ファイル形式」「文字入れの有無」「最終的な使い方」を伝えます。同じ1枚でも、部品表が多い図面と注記が数行だけの図面では作業量が異なります。翻訳に加えて抽出、OCR、CAD編集、PDF出力、検収資料の作成が必要かを分けます。
- 用途と読者:海外工場への指示、顧客提出、施工説明など
- 原稿:図番・版・枚数、編集元データと確認用PDF
- 言語・表記:対象地域、用語集、過去訳、訳さない固有名詞
- 納品:対訳表、文字入れ済みデータ、最終PDFの必要範囲
- 確認:設計上の判断をする担当者、質問への回答窓口
- 日程:原稿確定日、確認期間、最終納品希望日
機密性のある図面は、送付方法、閲覧できる範囲、保存や削除の条件などを先に相談します。初回は原図を添付せず、分野、図面の種類、枚数、希望する作業から問い合わせることもできます。工程の全体像は技術翻訳の解説、関連文書の版管理は仕様書翻訳の依頼方法も参考になります。
架空の依頼例:12枚の図面を海外取引先へ渡す場合
ここでは実際の受注事例ではなく、依頼条件を整理する架空の例を示します。機械部品の図面12枚があり、取引先へ英語版を渡すとします。原稿はDWGと確認用PDF、図面の版はB、翻訳対象は注記と部品名称、数値・品番・寸法線は原図を保持するという条件です。
最初に12枚を一覧にして、同じ注記が繰り返される枚数、部品表の有無、手書き追記の有無を確認します。繰り返しの文も、図面ごとに指示対象が違えば周囲の絵を見る必要があります。「同じ文だから全箇所まとめて確定」とせず、共通訳として使える条件を確認します。
自社でCAD編集を行う案では、翻訳会社から図番と識別番号の付いた対訳表を受け取り、設計担当者が反映します。文字入れも外注する案では、編集環境や形式の対応可否を先に確認し、図面内の収まりを見た後に翻訳担当へ表現の短縮を相談します。二つの案は納品物と自社の作業量が違うため、見積もり金額だけを直接比較しないことが大切です。
途中で2枚だけ版Cに更新された場合は、図面台帳でその2枚を区別し、どの注記を追加・変更・削除したかを指定します。他の10枚まで無条件に再翻訳する必要があるとは限りませんが、部品名の変更が共通表へ及ぶ場合は関連箇所も確認します。差し替え後には「版Bの英語訳が残る箇所はないか」という点検を入れます。
最終的には、原図12枚、英語版12枚、対訳表、質問回答一覧、未解決事項の有無を一式として照合します。取引先へ渡す前に、図番と版が全ファイルで一致するか、ファイル名と実際の図面が一致するかも確認します。翻訳が終わった日時と、設計承認を終えて送付できる日時を分けて予定に入れてください。
見積もり相談に使える記入例
用途:海外取引先へ提出する機械部品図面 対象:図番A01〜A12、版B、12枚 言語:日本語から英語、対象地域と指定表記を別紙で共有 翻訳範囲:注記、タイトル、部品名称。数値・品番は原図を保持 原稿:編集元DWGと確認用PDF。フォント・参照ファイルの有無を確認 希望納品:識別番号付き対訳表。CADへの反映は自社で実施 確認窓口:設計担当が技術上の質問へ回答 日程:翻訳確認、CAD反映、出力点検の期間を含めて相談
この例をそのまま使うのではなく、自社の図面と希望する工程に合わせて書き換えます。対象枚数や原稿形式が未確定の段階でも、その旨を伝えて相談すると、見積もりに必要な追加情報を確認できます。未確定条件を推測で埋めず、決まっている内容と確認中の内容を分けてください。
ファーストネット翻訳サービスへの相談と料金の確認
ファーストネット翻訳サービスは、株式会社ファーストネットジャパンが運営する翻訳サービスです。英語・中国語・韓国語など44言語・方言に対応し、原稿の用途、専門性、納品形式を確認したうえで翻訳をご案内しています。日本語から外国語への翻訳だけでなく、外国語の文書を日本語にする場合もご相談いただけます。
品質要件に合わせて、スタンダードとハイクオリティの2つのプランをご用意しています。ハイクオリティでは翻訳後にネイティブチェックを行うダブルチェック体制を採っています。原文との照合範囲、専門用語の指定、レイアウト確認など、必要な作業を原稿送付時に共有してください。プラン名だけで希望する工程がすべて含まれると判断せず、見積もりの対象範囲を確認しましょう。
料金表に掲載する日本語から英語・中国語・韓国語へのスタンダード翻訳は原文1文字10円〜、ハイクオリティは1文字17円〜で、いずれも税別です。この単価は他の言語や専門文書すべての確定料金ではありません。対象言語、分量、内容、納期、必要な確認工程、文字入れなどによって見積もりが変わります。最低ご請求額は1案件20,000円〜です。詳細は対応言語・料金表をご確認ください。
たとえば日本語から英語へ2,500文字の原稿をスタンダードの最低単価で翻訳する場合、翻訳部分の計算例は2,500文字×10円=25,000円・税別です。DTP、画像内の文字処理、追加の専門確認などを含めた総額ではなく、対象原稿の確定見積もりを示すものでもありません。原稿のうち、どの範囲を何文字として数えるかも合わせて確認します。
翻訳のみの対訳データ、編集可能な文書、公開用PDF、Webサイトへの反映などでは、必要な作業が異なります。Web制作やDTPを合わせて検討する場合は、編集元データの有無と希望する完成形式をお知らせください。特殊なソフトや形式の編集可否は、ファイルを確認して対応範囲をご案内します。未確認の形式まで一律に編集できるとするものではありません。
納品後3か月間は無償修正に対応しています。原文の追加・変更や新たな作業が発生する場合は、対応範囲と費用を別途確認します。最初の相談では、対象言語、原稿の種類と分量、希望納品日、使用目的、希望する納品形式をまとめておくと、確認を進めやすくなります。原稿の取扱条件がある場合は、送付前に共有してください。
図面翻訳のよくある質問
Q. PDFだけでも図面翻訳を依頼できますか?
原稿の判読性と必要な納品形式を確認して対応範囲を検討します。文字の抽出や文字入れが難しい場合もあるため、編集元のCADデータがあればその有無もお知らせください。
Q. DWGやDXFへ訳文を直接入れられますか?
形式、バージョン、フォント、参照ファイル、編集環境を確認したうえで可否を判断します。直接編集が難しい場合は、図番と位置を付けた対訳表で納品し、設計担当者が反映する方法もあります。
Q. 寸法や公差は翻訳時に換算してもらえますか?
単位換算や設計上の判断は通常の文章翻訳と分けて確認します。指定がない数値や単位を勝手に変更せず、必要な換算・確認の範囲と承認者を決めて進めます。
Q. 図面が改訂された場合は差分だけ依頼できますか?
旧版と新版、変更履歴、過去訳があると確認しやすくなります。変更された注記以外の部品表や関連図への影響も含め、差分として扱う範囲を確認してください。
Q. 図面の翻訳料金は枚数で決まりますか?
枚数だけでなく文字量、専門性、文字抽出、編集やレイアウト調整、対象言語、納期などで変わります。翻訳部分と文字入れ・出力・追加確認の作業範囲を分けて見積もりを確認します。
Q. 翻訳会社に図面の設計内容も確認してもらえますか?
翻訳上の意味や表記の照合と、設計内容の妥当性を判断する業務は別です。設計・施工・製造上の判断は担当する専門家が行い、翻訳会社と確認範囲を事前に共有してください。
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