最終更新日:2026年10月11日
SDS翻訳の依頼方法|安全データシートの英訳・和訳と確認ポイント【2026年最新版】

SDS翻訳では、文章の意味に加え、化学物質名、成分、数値、単位、危険有害性に関する表現を原文と照合することが重要です。また、既存のSDSを別の言語へ訳す作業と、対象国の制度に合わせてSDSを作成・改訂する作業は異なります。依頼する前に、どの版を、どの用途で、誰が技術的に確認するかを決めましょう。
ファーストネットジャパンのファーストネット翻訳サービスでは、技術翻訳の対象としてSDSを含む化学・材料関連の資料を相談できます。44言語・方言の翻訳に対応し、原稿の内容、専門性、使用先、品質要件を確認して料金と納期をご案内します。この記事では、SDSの英訳・和訳を依頼する担当者向けに、原稿準備と翻訳の確認工程を説明します。
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- 1998年創業・官公庁や企業に対応
- 44言語・方言に対応
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- 納品後3か月無償修正に対応
翻訳からWeb制作・DTPまで対応
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SDS翻訳とは、安全データシートの内容を別言語へ伝える作業
SDSはSafety Data Sheetの略で、日本語では安全データシートと呼ばれます。化学品について、危険有害性や取り扱い、保管、応急措置などの情報を伝えるための文書です。MSDSという名称で案内される場合もありますが、依頼時は文書の名称だけでなく、原稿そのものと版を共有してください。
GHSは化学品の分類と危険有害性の情報伝達に関する国際的な枠組みです。厚生労働省の解説では、SDSの16項目と、日本での関連するJIS規格を案内しています。共通の項目構成があっても、ある国向けの文書を訳すだけで、別の国のすべての要求へ対応できるとは限りません。
英訳と和訳で、使用先を明確にする
日本語のSDSを英訳する場合は、海外の取引先への情報提供、技術検討、輸出先で使用する文書など、用途を伝えます。英語のSDSを和訳する場合も、社内で読む参考資料か、日本国内で提供する文書かで必要な確認が変わります。単に「英語版が必要」「日本語にしたい」だけで進めず、使用する国・地域と受け取る相手を整理しましょう。
厚生労働省のラベル・SDSに関するQ&Aでは、輸入した化学品を日本国内で最初に譲渡・提供する事業者が、日本語のラベルとSDSを作成して提供する必要があると説明しています。対象となる製品や用途の要件は、担当者が現行の制度を確認してください。翻訳を依頼する段階で、国内提供用か社内参考用かを分けることが大切です。
厚生労働省「化学物質対策に関するQ&A(ラベル・SDS関係)」
SDSの翻訳と、作成・GHS分類・法令適合の確認を区別する
翻訳は、原文で確定している内容を別の言語へ伝える作業です。一方、製品の成分情報や試験データを使ってSDSを新しく作成すること、危険有害性の分類を判断すること、現地の制度に合わせて情報を改訂することには、別の専門的な確認が必要です。翻訳会社に渡す原稿へ、未確定の判断を含めたままにしないでください。
| 必要な作業 | 主な内容 | 依頼前に決めること |
|---|---|---|
| 既存SDSの翻訳 | 確定原文を英語・日本語などへ翻訳する | 対象版、言語、用途、照合基準 |
| SDSの新規作成 | 製品情報から必要な記載内容を用意する | 作成担当、成分・試験情報、必要な要件 |
| GHS分類の判断 | 危険有害性の分類と根拠を確定する | 判断責任者、使用データ、適用する基準 |
| 対象国向けの適合確認 | 制度・言語・提供者情報などの要件を確認する | 対象国、使用時点、現地の確認担当 |
| レイアウト・版管理 | 表や文書番号、改訂情報を整理する | 編集形式、承認者、旧版の扱い |
たとえば海外のSDSに記載された法令名を日本語へ訳す作業と、日本の適用法令欄を新しく作成する作業は同じではありません。供給者名や緊急連絡先も、原文を訳すか、国内の提供者情報へ更新するかを区別します。更新が必要な場合は、事業者側が確定した内容を示し、その変更を翻訳範囲に含めるか相談してください。
厚生労働省のQ&Aは、SDSのGHS分類を事業者の責任で行うことも説明しています。翻訳によって、成分濃度や分類区分、使用すべき保護具を新しく判断するものではありません。翻訳文の確認と、化学品の安全管理や法令適合の判断を分け、必要な専門担当者が承認する流れを用意しましょう。
SDSの16項目と、翻訳で照合したい情報
16項目を確認する目的は、項目の数をそろえるだけではなく、原文の情報が訳文へ漏れなく対応しているかを見ることです。以下は一般的な項目の整理と、翻訳時の照合例です。正式な見出しや表記は、原稿、指定テンプレート、対象国で使用する条件を確認して決めてください。
| 項目 | 翻訳時の照合例 |
|---|---|
| 1. 化学品・会社情報 | 製品名、提供者、文書番号、連絡先 |
| 2. 危険有害性の要約 | 原文で確定した分類、注意喚起、表現の対応 |
| 3. 組成・成分情報 | 化学名、CAS登録番号、濃度と範囲 |
| 4. 応急措置 | 対象となる状態、手順、条件、否定表現 |
| 5. 火災時の措置 | 消火に関する情報、注意事項の対応 |
| 6. 漏出時の措置 | 作業者向けの注意と処理方法の区分 |
| 7. 取扱い・保管 | 保管条件、避ける条件、手順 |
| 8. ばく露防止・保護措置 | 基準値、単位、原文に示された保護措置 |
| 9. 物理的・化学的性質 | 数値、単位、測定条件、記載の有無 |
| 10. 安定性・反応性 | 条件、混触に関する情報、参照先 |
| 11. 有害性情報 | 試験情報、数値、条件、対象の対応 |
| 12. 環境影響情報 | 試験対象、結果、期間、単位 |
| 13. 廃棄上の注意 | 原文に記載された処理・注意事項 |
| 14. 輸送上の注意 | 番号、名称、区分、条件、例外 |
| 15. 適用法令 | 原文の法令・制度名、対象国、指定表記 |
| 16. その他の情報 | 改訂日、出典、略語、変更情報 |
項目に空欄や「情報なし」の記載がある場合も、翻訳時に推測で内容を埋めません。「該当しない」「データがない」「確認されていない」といった原文の意味は異なる可能性があります。原文に不明確な点がある場合は、照会事項として担当者へ返し、確定した回答を訳文に反映します。
化学名、CAS登録番号、危険有害性の表現を確認する
化学物質名と製品名を別々に管理する
製品の商標や商品名と、成分の化学物質名は役割が違います。商品名を原文のまま保持するか、公式な外国語表記へ合わせるかを指定します。化学物質名は、依頼者が確認した表記や既存の用語集を共有し、略称、慣用名、体系名をどのように使うかを整理してください。
CAS登録番号は、物質を照合するための識別情報として確認します。名称と番号の組み合わせ、ハイフン、桁、混合物に含まれる各成分との対応を優先して照合しましょう。原文の名前と番号が一致しない疑いがある場合、翻訳側で別の物質へ勝手に置き換えるのではなく、原稿を作成した担当者に確認します。
略語、コード、指定表現を用語表へまとめる
危険有害性や注意書きに関するコード、社内で決めた略語、規格や試験方法の名称などは、原文と訳文の対応を確認します。コードを文章中の一般語だと思って訳したり、似た表現を同じ意味としてまとめたりしないようにしてください。承認済みの文言や指定テンプレートがある場合は、版と使用条件も添えて共有します。
同じ言葉が第2項、第8項、第11項など複数の項目に現れる場合は、文書全体で表記をそろえます。ただし、似た用語でも対象や条件が異なれば区別を保ちます。取扱説明書、製品ラベル、カタログとSDSで共通する製品名や型番も照合対象に入れ、参照先で別の製品に見えないようにしましょう。
数値・単位・否定表現は、表の対応で照合する
SDSでは、小数点、濃度の範囲、不等号、温度、測定時間、単位などが意味に関わります。翻訳する文章だけを見るのではなく、表の行と列を対応させて確認してください。数字が正しくても、別の成分の行に入る、測定条件の注記が外れると、原文の情報を正しく伝えられません。
- 成分名と濃度、CAS登録番号が同じ行で対応しているか
- 小数点、マイナス記号、不等号、範囲表記が保持されているか
- 単位、測定条件、試験対象、期間が抜けていないか
- 「してはならない」などの否定や条件の表現が残っているか
- 脚注、参照項目、出典、表番号が正しい場所へ結び付いているか
- 空欄や未確認情報が、確定情報へ変わっていないか
数値を別の単位へ換算する必要がある場合は、翻訳とは別に、誰が計算と技術確認を行うかを決めます。原文にある単位を保持するのか併記するのか、桁数や丸め方をどうするかも依頼者が指定してください。読みやすくする目的で表を組み替える場合は、組み替え後も原文との対応が追える形にします。
否定表現や限定条件は短い文章でも重要です。たとえば「指定条件では使用しない」と「一般に使用しない」では範囲が異なります。原文の条件句を省略したり、文章を簡潔にするために強さを変えたりしないことが大切です。原文が曖昧な場合は、担当者への質問として扱い、意味を確定してから翻訳します。
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依頼する原稿の版と、参考資料をそろえる
最新版を指定し、別製品や旧版を混ぜない
見積もり時に、製品名、製品コード、文書番号、改訂日、版番号、原文の言語を一覧にします。似た名称の製品や容量違い、別配合の製品がある場合は、どのSDSを翻訳するか明示してください。フォルダ内に旧版が入っているなら、参考資料と翻訳対象を分けて、確定原稿を指定します。
改訂日だけで最新版を判断できない場合もあります。メーカーから別形式で届いた原稿、社内で追記した原稿、承認前の原稿が混在すると、どれを正本とするかが不明確になります。原稿の責任者が使用版を確定し、翻訳開始後の差し替えは変更箇所と理由を示して連絡してください。
編集できるデータと確認用PDFを共有する
WordやExcelなどの編集データがあると、表の構造と文章を確認しやすくなります。PDFで配布している場合は、見た目を照合するためのPDFも参考になります。スキャン画像しかない場合は、文字や数字が十分に読めることを確認し、編集データの有無や読み取りに不安のある箇所を知らせてください。
原稿から文字を抽出したときは、特殊な記号、上下付き文字、不等号、表の列が正しく残っているか注意が必要です。抽出テキストだけでは原文と違う順番になることがあるため、元の文書も添えます。図や絵表示、ヘッダー・フッター、文書番号などを納品物でどう扱うかも、見積もり時に指定しましょう。
過去の確定訳と用語集を添える
同じ製品系列の確定済みSDSや用語集がある場合は、参考資料として共有します。過去の訳が承認済みか、単に作業途中かを区別し、優先する表記を指定してください。以前の文書にある法令情報や連絡先が現在も使えるかは、依頼者側の確認事項です。過去の訳を参考にしても、旧情報をそのまま流用する判断は避けます。
翻訳、照会、技術確認、承認の順序を決める
納期は翻訳にかかる期間だけではなく、原文への質問、技術担当者の回答、訳文確認、最終承認を含めて考えます。原稿が複雑な場合や、複数部署で確認する場合は、担当者が回答できる日程も確認してください。「出荷日までに必要」という条件なら、最終版を確定する日と、翻訳文を受け取る希望日を分けます。
翻訳に関する照会は、項目番号、原文、疑問点、必要な回答を整理してまとめます。専門用語の指定、数値の疑義、適用法令欄の内容、供給者情報の変更などを区分すると、社内で誰が回答するか決めやすくなります。質問が未回答の場合は、未確定箇所を明示したまま扱い、確定済みの情報として配布しないようにしてください。
納品後の技術レビューを予定に入れる
訳文の自然さや表記の確認と、製品情報や安全管理の確認は別の観点です。化学・製品担当者は、成分名、数値、条件、原文との対応を照合します。法令や現地の要求に関する確認が必要なら、その担当者が別に確認してください。最終的に、使用する目的に合う文書かを事業者が承認してから配布します。
レビューの指摘には、表記の修正なのか、原文の情報変更なのかを付けてください。原文を修正する必要がある場合は、訳文だけを直して完了にせず、日本語版や英語版のどちらを正本として更新するかも決めます。両方の版へ変更を反映した記録を残すことで、次回の改訂時に同じ不一致を持ち越しにくくなります。
ファーストネット翻訳サービスには、スタンダードとハイクオリティの2プランがあります。翻訳後のネイティブチェックはハイクオリティに含まれますが、これによって化学分類や法令適合の判断まで完了するわけではありません。用途、専門性、必要な照合、社内の確認体制を伝えて、適したプランを相談してください。
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技術翻訳の対応分野と品質管理の確認ポイント
SDS翻訳の料金と見積もりで共有する情報
SDSの料金は、原稿の言語と分量、専門性、品質プラン、表やレイアウトの取り扱い、参考資料、照会の必要性などを確認してご案内します。ページ数だけでは、表が多い原稿と文章中心の原稿の分量を比較できません。英訳か和訳か、何製品のどの版か、対象国と用途も共有してください。
日本語から英語への掲載単価は、スタンダードが日本語1文字10円〜、ハイクオリティが17円〜です。税別で、最低ご請求額は1案件20,000円〜です。SDSなど専門性の高い原稿は単価が上がる場合があるため、この単価を一律のSDS料金として計算しないでください。和訳やその他の言語、DTPなどを含め、原稿確認後に個別にお見積もりします。
- 翻訳対象のSDS一式、製品コード、文書番号、改訂日
- 原文と翻訳先の言語、使用する国・地域、具体的な用途
- 翻訳だけか、事業者が確定した改訂内容を反映するか
- 用語集、過去の確定訳、指定テンプレート
- 希望納品形式、レイアウト、表や画像の扱い
- 希望受け取り日、使用期限、照会と承認の担当者
製品数が多い場合は、初回対象と次回対象を分ける方法もあります。ただし、共通する文章があるからといって、すべて同じ内容だとは判断できません。成分、濃度、分類、連絡先、改訂情報が異なる場合は、製品ごとに確認します。原稿一式を共有して、共通部分と個別部分の取り扱いを相談してください。
改訂時は、変更箇所と承認済みの情報を残す
SDSを改訂するときは、旧版と新版、変更箇所、変更理由、確定済みの原稿を共有します。改訂部分だけの翻訳を依頼する場合でも、関連する項目や用語が他の箇所へ影響するか確認が必要です。第3項の成分情報を変えた場合などは、事業者が関連項目の見直しを行い、その確定した内容を翻訳原稿として渡してください。
手順を示す架空例として、提供者の住所と連絡先だけを変更する場合を考えます。事業者が新しい情報を確定し、旧版と変更一覧を送ります。訳文では指定情報を反映し、最終版で表紙、本文、ヘッダーなどに旧情報が残っていないか確認します。これに成分や分類の変更が加わるなら、別の技術判断を経て原稿を更新する必要があります。
納品後3か月間、納品範囲内の無料修正に対応します。原稿の改訂、成分情報の変更、文章の追加、別の国向けの作り直しなどは別途相談です。承認した訳文の版、原文の版、配布日を対応させ、旧版を参照し続けないよう管理してください。関連するラベルや取扱説明書の更新が必要かも事業者側で確認します。
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マニュアル・取扱説明書翻訳で確認したい手順と表記
SDS翻訳のよくある質問
Q. SDSの英訳も和訳も相談できますか?
相談できます。原稿の言語、翻訳先の言語、製品、対象版、使用する国・地域と用途を共有してください。原稿の内容と専門性、必要な工程を確認して、対応範囲、料金、納期をご案内します。
Q. 翻訳すれば対象国の法令に適合したSDSになりますか?
翻訳と、対象国に合わせたSDS作成・改訂や法令適合の確認は異なります。分類、成分情報、現地の要件、提供者情報などは事業者側の専門担当者が確認し、必要な内容を確定した原稿として共有してください。
Q. PDFしかない場合も依頼できますか?
原稿を確認してご案内します。文字や数値が読めるPDFを用意し、編集できる元データがある場合は併せて共有してください。スキャン原稿では読み取りや表の再現など、作業条件が変わる場合があります。
Q. 化学名やCAS登録番号も照合しますか?
原文と訳文で、名称、番号、濃度、単位、表の対応などを確認することが重要です。指定の用語表や確定訳を共有してください。原文の不一致が疑われる場合は、翻訳側で別の物質へ置き換えず、原稿担当者へ確認します。
Q. ネイティブチェックで技術的な判断も完了しますか?
ハイクオリティに含まれるネイティブチェックと、化学分類や法令適合などの技術的な判断は別です。事業者側で専門担当者のレビューと承認を用意し、必要な確認工程を依頼時に共有してください。
Q. 改訂箇所だけの翻訳はできますか?
相談できます。旧版、新版、変更一覧、変更理由、確定原稿を共有してください。関連項目への影響を事業者側で確認する必要があります。原稿の改訂や文章の追加は、納品範囲内の無料修正とは区別してご案内します。
対象版と用途を確定して、SDS翻訳をご相談ください
SDSの英訳・和訳は、原稿の版、化学名と数値、使用先、技術確認の担当をそろえて進めることが大切です。ファーストネットジャパンへ、原稿一式、希望言語、対象国と用途、用語集、希望納期をお知らせください。翻訳と付随作業の範囲を確認して、料金と対応可能な納期をご案内します。
翻訳のご相談・お見積もりはこちら
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