最終更新日:2025年6月30日
Google翻訳API(Google Translate API)とは?料金や文字数上限、Cloud Translationとの比較・利用の流れも解説
「Google翻訳APIを利用したいけれど、料金や文字数制限が気になる」という方も多いのではないでしょうか。企業のグローバル化やインバウンド需要で多言語対応が求められる時代となり、翻訳の業務効率化を図るためのクラウドツールとして、Google翻訳APIが高く注目されるようになりました。
そこで、この記事ではGoogle翻訳APIの料金プラン・活用するメリット・デメリット・注意点・利用の流れについて詳しく解説します。Cloud Translationの機能もお伝えしますので、ぜひ最後までお読み下さい。
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目次
- 1 Google翻訳API(Google Translate API)の概要
- 2 Cloud Translationの機能
- 3 Google翻訳API(Google Translate API)を活用するメリット
- 4 Google翻訳API(Google Translate API)のデメリット・注意点
- 5 Google翻訳API(Google Translate API)の2つの料金プランを比較【文字数の上限あり】
- 6 Google Translate APIを利用するまでの流れ
- 7 Google翻訳API(Google Translate API)とは?料金や文字数上限、Cloud Translationとの比較・利用の流れも解説 まとめ
Google翻訳API(Google Translate API)の概要
Google翻訳API(Google Translate API)とは何か
Google 翻訳 API(Translation API)とは、検索エンジンでおなじみのGoogle社が開発・提供しているREST形式の翻訳APIです。
APIとは英語で「Application Programming Interface」 (アプリケーション・プログラミング・インターフェース) の省略形で、異なるアプリケーションやソフトウェアが連携して情報をやりとりするための仕組みのことを指します。
Google翻訳APIには、機械翻訳のニュートラルネットワーク活用による高精度な翻訳アルゴリズムが導入されています。APIとして提供されることで、Webサイトやツールとの組み合わせで有効的に活用できるのが大きな特徴です。Google翻訳API との組み合わせでWebサイトやアプリを自動的に多言語対応にすることも可能です。
Google翻訳API(Google Translate API)とCloud Translationの違いを比較
Google翻訳API(Google Translate API)とCloud Translationは、双方ともGoogle社が提供している翻訳サービスです。
Cloud Translationは正式な翻訳サービス名であり、公式的名称です。一方、Google翻訳API(Google Translate API)は非公式名称で、通称・旧称として使われることが多いです。
Cloud Translationの機能
Google翻訳APIは以前使われていたサービスの名称であり、現在ではCloud Translationの翻訳プロダクトは、Translation API・Translation Hub・AutoML Translationの3種類があります。それぞれの特徴の違いを見ていきましょう。
公式サイトURL:https://cloud.google.com/translate?hl=ja
Translation Hub
Translation Hubはたくさんの文書を様々な言語に翻訳できるサービスで、組織・チーム向けに運用管理一括型のフルマネージドサービスです。簡単な初期設定を済ませておけば、大量のドキュメント翻訳とワークフローの管理がスムーズにできるのが大きなメリットです。
APIとして提供されているため、他のソフトウェアやツールとの組み合わせで活用することもできます。
AutoML Translation
AutoML Translationは、Translation APIとTranslation Hubと統合させることができる翻訳サービスで、ユーザー独自のカスタム翻訳モデルの作成が自由自在です。業界特有の表現や難しい専門用語を学習させることで、高精度で正確な翻訳品質を実現できます。
ただし、事前に機械翻訳モデルに学習させておく必要があるため、この学習にかかるコストが発生します。学習させる内容量が多ければその分、翻訳精度は高くなりますが、コスト高になることも踏まえた上で必要に応じて上手に活用しましょう。
Translation API
Google翻訳APIの名で親しまれるTranslation APIは、テキスト翻訳ではもっとも基本的なサービスです。
Googleのニュートラル機械翻訳のテクノロジーが使われており、Webサイト・アプリ・ドキュメント・ユーザーのコメントなどをスピーディーに翻訳することができます。100以上の言語ペアに対応しており、言語の自動検出も可能です。
Google翻訳API(Google Translate API)を活用するメリット
Google翻訳API(Google Translate API)を活用して期待されるメリットは、以下の通りたくさんあります。翻訳の目的やニーズに応じて、Google翻訳APIを上手にご活用下さい。
- 無料トライアルあり
- 多言語対応
- 高精度な翻訳品質
- 必要なタイミングですぐに導入可能
- 翻訳会社に発注するよりも安心の低コスト
- プライベートからビジネスまで多目的で活用できる
- リアルタイムでスピーディーに翻訳できる
無料トライアルあり
Google翻訳APIを初めて利用するユーザーは、無料トライアルを利用できます。「無料期間○日」といった日数の制限ではなく、無料クレジット$300が用意されています。
Googleアカウントを取得済みで利用規約に同意して、最新情報に関する通知メールを受信することで、無料トライアルの利用条件を満たすことができます。
多言語対応
英語・中国語なとの主要言語をはじめ、100以上の言語の翻訳が可能です。Webサイトの多言語対応もスムーズに構築できます。
高精度な翻訳品質
Google独自のニュートラル機械翻訳 (NMT) 採用で、高精度な翻訳品質です。文章の流れに沿って読みやすい翻訳が可能で、ビジネスシーンでも活用できます。
必要なタイミングですぐに導入可能
クラウドサービスであるため、ソフトウェアをインストールする必要はありません。APIキー取得の手続き完了後は、アプリやシステムに組み込むことで必要なタイミングですぐに導入できます。
翻訳会社に発注するよりも安心の低コスト
翻訳会社に発注するよりも文字単価が安く、翻訳した分だけの従量課金制であるため、安心の低コストで運用できます。
翻訳会社に依頼する場合、最低料金 (ミニマムチャージ) が決められている場合があります。たとえば、最低料金が6,000円の場合、実際の翻訳量が少なく、文字単価x文字数の合計が6,000円未満であっても、最低料金の6,000円が請求されます。
一方、Google翻訳APIを利用する場合、1ヶ月あたりの最初の50万文字までは無料です。
プライベートからビジネスまで多目的で活用できる
個人的な観光旅行から語学学習・ビジネスシーンまで、多目的で活用できます。カスタマイズ性にも優れており、ニーズや目的に見合う使い方ができます。
リアルタイムでスピーディーに翻訳できる
テキスト入力やドキュメント文書などを行うだけで、必要な時にリアルタイムでスピーディーに翻訳できます。
既存のWebサイトやアプリにGoogle翻訳APIの翻訳機能を組み込んでおけば、スピード感を重視するチャットシステムやカスタマー対応もスムーズに実現できます。ECサイトの商品説明や、取扱説明書の文書も読みやすくわかりやすい文章に翻訳されます。
Google翻訳API(Google Translate API)のデメリット・注意点
翻訳元の文章や単語の途中で改行があると訳文に間違いが生じることがある
Google翻訳APIを利用する際の注意点として、翻訳元 (原文) の文章や単語の途中で改行が含まれる場合、文節がそこで切れてしまうため、訳文に間違いが生じることがあります。
そのため、翻訳前に必ず翻訳元 (原文) の文章の流れをチェックして、不自然な箇所がないか確認しておく必要があります。
100%完璧に正確な翻訳ではない
Google翻訳APIを活用することで高精度な翻訳品質が期待されますが、「100%完璧に正確な翻訳」とは断言できません。文脈を正確に理解するのが難しく、文章に慣用句やことわざが含まれる場合、不自然な訳文になることもあります。
日本と海外の文化や習慣の違いを認識できない
Google翻訳APIは多くの海外言語に対応していますが、日本と海外の文化や風習の違いを正しく認識することができません。そのため、翻訳の目的や内容によっては、ネイティブ翻訳者による翻訳やチェック作業が必要となります。
文字数単位で課金される
Google翻訳APIの料金体系は月額定額制ではなく、文字数によって料金が決まる従量課金制です。
Google Translate APIへのリクエストに含まれるすべての文字は、空白文字も含めてすべて課金対象となります。そのため、翻訳を必要としないhtmlタグなどの文字が含まれる場合でも、その分の文字数としてカウントされてしまいます。ムダな費用の発生を抑えるためにも、翻訳する前に原文の内容を入念にチェックしましょう。
Google翻訳API(Google Translate API)の2つの料金プランを比較【文字数の上限あり】
Google社が提供しているCloud TranslationのGoogle翻訳API(Google Translate API) には、以下の2種類の料金プランがあります。
- Cloud Translation – Basic
- Cloud Translation – Advanced
各料金プランの特徴の違いを比較してみました。
Cloud Translation – Basic
「Cloud Translation – Basic」はその名の通り、基本的な料金プランです。「Cloud Translation – Advanced」と比較すると、基本的な機能に限定されています。
文章や文字のテキスト翻訳をメインで使いたい方におすすめです。1ヶ月あたりの料金は文字数によって以下のように変動し、1ヵ月ごとに無料の文字数がリセットされる仕組みです。
料金体系 (1ヶ月あたり) | ・最初の500,000文字まで無料 ・500,001文字 ~ 10億文字までの場合は1,000,000文字ごとに$20 ・10億文字を超える場合は要お問い合わせ |
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機能 | テキスト翻訳 (文字や装飾を含まないプレーンテキスト・html) ※htmlの場合はタグ内にあるテキストのみ翻訳 (htmlタグは保持) |
Cloud Translation – Advanced
「Cloud Translation – Advanced」では、テキストをローマ字化する機能やドキュメントの翻訳の機能が搭載され、高精度な翻訳でビジネスシーンに最適です。用語集作成は課金の対象外となっています。
料金体系 (1ヶ月あたり) | ・最初の500,000文字まで無料 ・500,001文字 ~ 10億文字までの場合は1,000,000文字ごとに$20 ・10億文字を超える場合は要お問い合わせ ・ドキュメント翻訳は1ページにつき$0.08 |
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機能 | ・テキスト翻訳 ・テキスト一括翻訳 ・ドキュメント翻訳 ・テキストのローマ字化 ・用語集作成 |
Google Translate APIを利用するまでの流れ
Google Translation APIの申し込みから利用するまでの流れは以下の通りです。
- GoogleアカウントにログインしてGoogle Cloud Consoleにアクセスする
- 「サービスアカウントの作成」のページからプロジェクトを選択
- 「サービスアカウント名」「サービスアカウントの説明」の項目に名前・説明を入力したら「作成して続行」を選択
- 「API Manager」画面が表示され「APIを有効にする」ボタンを選択して有効化
- APIキーが表示されたら「OK」ボタンを押す
- メニューから「概要」を選択して課金ステータスの「課金を有効」をクリック
- 「請求先アカウントの作成」ボタンを選択して画面に表示された項目を入力
- 「利用規約」にチェックを入れ「同意して無料試用を開始」ボタンをクリック
- メニューから「認証情報」を選択すると画面下に認証用のAPIキーが表示される
- Webサイトやアプリに組み込み翻訳リクエストを送信して翻訳結果を取得
Google翻訳API(Google Translate API)とは?料金や文字数上限、Cloud Translationとの比較・利用の流れも解説 まとめ
この記事では、Google翻訳API(Google Translate API)の料金体系・メリット・デメリット・注意点・利用の流れについて解説しました。
Google翻訳APIは、海外言語の翻訳で多言語対応をスムーズに実現化する利便性の高いツールです。Google翻訳APIを導入する前に費用感や利用の流れを把握しておくことで、時間と労力のムダが省けて効果的に活用できます。
グローバル化を検討している企業や翻訳業務の効率化を目指す方は、Google翻訳APIの導入を検討してはいかがでしょうか。
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