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最終更新日:2026年6月15日

翻訳の依頼・外注方法と流れ|準備から納品までを解説【2026年最新】

翻訳情報

翻訳依頼

この記事の監修者

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998年の創業以来、ホームページ制作・翻訳・アプリ開発・Webマーケティングなど幅広いIT/クリエイティブ領域で4,000件超のプロジェクトを統括。
英語・中国語をはじめとする多言語翻訳サービスの提供を通じて、海外展開や多言語対応を進める中小企業の課題解決を27年以上にわたり支援してきた。
翻訳とWeb制作をワンストップで対応できる体制を整え、経済産業省・電通・テレビ朝日など大手企業・官公庁との取引実績も多数。
大阪本社・東京オフィスの2拠点体制で、全国の企業のグローバル対応をサポートしている。

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翻訳の依頼や外注を検討しているけれど、どのような流れで進めればいいかわからない――そんな悩みを抱えている方は多いはずです。

翻訳の発注は、原稿の準備・見積もり・契約・納品・検収まで複数のステップを踏みます。事前に流れと押さえるべきポイントを理解しておくことで、想定外のトラブルや追加費用を防ぐことができます。

この記事では以下の内容を解説します。

  • 翻訳依頼の全体フロー(6ステップ)
  • 依頼前に準備すべきこと
  • 見積もり依頼の出し方と伝えるべき項目
  • 契約・納品・修正対応で確認すべきポイント
  • 個人での翻訳依頼や外注に関するよくある質問

1998年創業・大阪の翻訳会社として法人向けの翻訳業務を支援してきた経験をもとに、現場目線でまとめました。はじめて翻訳を外注する方はもちろん、過去の依頼で失敗した経験がある方も参考にしてください。

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目次

翻訳依頼の全体フロー|6ステップで把握する

翻訳依頼から納品までの6ステップをまとめたフロー図

翻訳の依頼・外注は、以下の6ステップで進めるのが一般的です。各ステップでやるべきこと・確認すべき項目を把握しておけば、発注後のトラブルを大幅に減らせます。

ステップ 内容 主な確認事項
STEP1 依頼前の準備 原稿・用途・納期・予算の整理
STEP2 翻訳会社の選定 対応言語・専門分野・実績
STEP3 見積もり依頼 文字数・納期・品質レベルの提示
STEP4 契約・発注 納期・修正回数・秘密保持
STEP5 翻訳作業中の対応 用語集・質問対応・進捗確認
STEP6 納品・検収・修正 品質チェック・修正範囲の確認

翻訳の外注は「依頼して終わり」ではありません。発注前の準備と発注後の対応次第で、納品物の品質が大きく変わります。以下、各ステップを順に解説します。

STEP1:翻訳を依頼する前に準備すべきこと

翻訳依頼前に確認すべき準備項目をまとめたチェックリスト図解

翻訳会社に問い合わせる前に、最低限以下の4点を整理しておいてください。準備不足のまま依頼すると、見積もりに時間がかかったり、想定外の追加費用が発生したりするリスクがあります。

1. 翻訳する原稿を確定させる

翻訳対象となる原文・原稿を確定させ、データ形式を整えます。Word・Excel・PDF・PowerPointなどのデータファイルがあれば、そのまま送付できる翻訳会社がほとんどです。紙媒体しかない場合はスキャンデータに変換しておくとスムーズです。

原稿が未完成の状態で見積もりを取ると、文字数の変動で料金が変わったり、修正翻訳が発生したりするため注意してください。原稿はできるだけ完成版に近い状態で依頼するのが原則です。

2. 翻訳の用途を明確にする

同じ文章でも、ホームページに掲載する文章なのか、契約書なのか、社内向けマニュアルなのかによって、必要な品質レベルと料金が変わります。用途を明確に伝えることで、最適なプランを提案してもらいやすくなります。

用途 推奨される品質レベル
社内資料・参考用 エコノミー(機械翻訳+人力チェック)
ホームページ・会社案内 スタンダード(ネイティブ翻訳)
契約書・対外発表・マニュアル ハイクオリティ(翻訳+ネイティブ校正)
医療・法律・特許 専門翻訳

3. 納期と予算の目安を決めておく

翻訳料金は文字数・言語・専門分野・納期によって変動します。事前に予算の上限と希望納期を決めておくことで、複数社の見積もりを比較しやすくなります。

急ぎの案件は特急料金が加算されるケースがほとんどです。余裕を持った納期設定にするだけで、外注費用を抑えられることを覚えておいてください。

4. 対応言語と専門分野を確認する

翻訳会社によって得意な言語・分野が異なります。英語・中国語・韓国語など主要言語は対応している会社が多いですが、タイ語・ベトナム語・ロシア語などは対応会社が限られます。専門分野(医療・法律・特許など)も同様で、実績のない会社に依頼すると品質リスクが高まります。

【関連記事】
翻訳の料金・費用相場と内訳の解説

STEP2:翻訳会社の選び方|4つのチェックポイント

翻訳会社を選ぶ際は、以下の4点を必ず確認してください。

1. ネイティブ翻訳者が対応しているか

翻訳会社によっては、機械翻訳に人力チェックを加えるだけのサービスを提供しているケースがあります。対外的な文書やホームページ翻訳には、必ずネイティブ翻訳者が対応しているかを事前に確認してください。

「ネイティブチェック」と「ネイティブ翻訳」は別物です。ネイティブチェックは翻訳後の確認工程にネイティブが関与するだけで、翻訳作業自体はネイティブが行っていないケースもあります。品質を重視する案件は「ネイティブ翻訳」対応の会社を選んでください。

2. 専門分野への対応実績があるか

医療・法律・特許・ITなど専門性の高い分野の翻訳を発注する場合は、その分野への対応実績を必ず確認してください。専門知識のない翻訳者が専門文書を翻訳すると、用語の誤訳や文脈のズレが生じるリスクがあります。実績件数・対応分野・翻訳者のバックグラウンドを事前に確認するのが理想です。

3. 料金体系が明確かどうか

「要お問い合わせ」のみで料金を開示していない翻訳会社は、見積もりを取るまで費用感がつかめません。1文字あたりの単価・プラン別の料金・追加オプションの費用が明示されている会社の方が、予算管理がしやすく安心です。

4. 納期と修正対応のポリシー

急ぎの案件に対応できるか、また納品後の修正がどこまで無償対応されるかは、依頼前に必ず確認すべきポイントです。短納期対応には追加料金が発生するケースがほとんどです。納品後の大幅な修正依頼も別途費用が発生する場合があるため、発注前にポリシーを確認しておくことでトラブルを防げます。

【関連記事】
翻訳会社の比較・選び方ガイド

STEP3:見積もり依頼の出し方|伝えるべき5項目

見積もりを依頼する際は、以下の5項目を必ず伝えてください。情報が不足していると、正確な見積もりが出ず、後から金額が変わる原因になります。

伝える項目 内容
翻訳の言語ペア 日本語→英語、中国語→日本語など
原稿の文字数・ボリューム 原稿ファイルを送付するのが確実
専門分野・用途 ホームページ・契約書・マニュアル等
希望納期 余裕がある場合・急ぎの場合を明確に
納品形式 Word・PDF・HTMLなど

複数社に見積もりを依頼して比較するのが理想ですが、料金だけで判断するのではなく、品質レベル・対応の速さ・担当者のレスポンスもあわせて確認してください。安すぎる見積もりは品質リスクの可能性があります。

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STEP4:契約・発注時に確認すべきこと

見積もり内容に問題がなければ正式に発注します。発注前に以下の4点を必ず書面(メール含む)で確認してください。口頭やりとりだけで進めると、後のトラブルの原因になります。

納期と納品形式

納品予定日と納品形式(Word・PDF・HTMLなど)を明確にします。多言語サイトに反映する場合はHTMLでの納品、社内資料ならWord、印刷物ならInDesignやPDFと、用途に合わせた形式で受け取れるよう指定してください。

修正対応の範囲と回数

納品後にどこまで無償修正の対象になるかを事前に確認します。翻訳会社によっては「軽微な修正は無償・3ヶ月以内対応」など条件を明示している会社もあります。修正対応の範囲が曖昧な会社は避けるのが無難です。

秘密保持契約(NDA)

契約書・社内文書・特許資料など機密性の高い文書を発注する場合は、秘密保持契約(NDA)を締結します。プライバシーマーク・ISO認証を取得している翻訳会社であれば、情報管理体制が整っているため安心です。

支払い条件

請求書発行のタイミング・支払いサイト・振込先などを確認します。法人取引の場合は月末締め翌月末払いが一般的ですが、初回取引時は前払いを求められるケースもあります。

STEP5:翻訳作業中の対応|進行をスムーズにするコツ

発注後は翻訳会社が作業を進めますが、依頼側の対応次第で品質と納期が変わります。以下の3点を意識してください。

用語集・参考資料を共有する

業界特有の用語や社内で統一している表記がある場合は、用語集・スタイルガイド・過去の翻訳資料を共有してください。用語集があるだけで、表記ゆれや誤訳のリスクが大幅に減ります。特にマニュアル・技術文書では用語統一が品質を左右します。

翻訳者からの質問に迅速に回答する

翻訳作業中、原文の表現が曖昧な箇所や、文脈確認が必要な箇所について翻訳者から質問が来ることがあります。回答が遅れると納期に影響するため、質問対応の担当者をあらかじめ決めておくとスムーズです。

進捗確認のタイミングを決める

長期案件の場合は、中間納品や進捗報告のタイミングを事前に決めておくと安心です。一度に大量の翻訳を受け取ってから「想定と違う」とならないよう、早い段階で方向性を確認してください。

STEP6:納品・検収・修正対応のチェックポイント

納品されたら、以下の観点でチェックしてください。検収を怠ると、後から修正依頼ができなくなるケースがあります。

納品物のチェックリスト

  • 原稿のすべての箇所が翻訳されているか(抜け漏れの確認)
  • 専門用語が指定通りに訳されているか
  • 表記ゆれ(半角・全角、固有名詞の表記)がないか
  • 文章の流れ・ニュアンスが原文と合っているか
  • 納品形式・ファイル形式が指定通りか

修正依頼の進め方

修正が必要な箇所は、具体的に「○ページ○行目を△△に修正」と指示してください。曖昧な指示だと修正対応に時間がかかります。修正範囲が事前合意の範囲内か、追加料金が発生するかを必ず確認してください。

翻訳会社によっては納品後3ヶ月程度の無償修正を保証しているケースもあります。発注時に確認した修正ポリシーを照らし合わせて対応を進めてください。

個人でも翻訳依頼はできる?

翻訳会社の多くは法人取引が中心ですが、個人からの依頼も受け付けている会社が増えています。個人で翻訳を発注する場合、以下のポイントを押さえておくと失敗が減ります。

個人依頼で対応しやすい案件

  • 証明書・公文書(戸籍謄本・卒業証明書・運転免許証など)の翻訳
  • 論文・レポートの翻訳
  • 個人事業主の名刺・パンフレット・ホームページ翻訳
  • 海外取引時のメール・契約書翻訳

個人依頼で確認すべき点

翻訳会社によっては最低発注金額が設定されているため、少量の文書では割高になる場合があります。コストを抑えたい場合はクラウドソーシングも選択肢になりますが、翻訳者個人のスキルに品質が依存するため、対外提出する書類には翻訳会社への発注を推奨します。

支払いは法人取引と異なり前払いが基本です。クレジットカード・銀行振込・PayPalなど対応している決済方法を事前に確認してください。

翻訳を外注するメリット

翻訳を社内対応せず外注するメリットは、主に以下の3点です。

1. 正確で品質の高い翻訳が得られる

プロの翻訳者は言語能力だけでなく、業界知識や文化的背景への理解も持っています。AIや社内スタッフによる翻訳と比べて、ニュアンスや専門用語を正確に伝えられるのが最大の強みです。対外的な文書では、翻訳の品質が企業の信頼性に直結します。

2. 校正・チェック体制が整っている

翻訳会社では、翻訳後にネイティブチェックや校正工程を設けているケースがほとんどです。ダブルチェック体制により、誤訳・表記ゆれ・文脈のズレを納品前に修正してもらえます。社内対応に比べて品質リスクを大幅に抑えられます。

3. 翻訳以外の業務に集中できる

翻訳作業を外部に委託することで、社内リソースをコア業務に集中させられます。見積もり・依頼・納品までオンラインで完結できる翻訳会社も多く、担当者の負担を最小限に抑えられます。

翻訳依頼でよくある失敗と回避策

翻訳の発注で起こりやすい失敗パターンと、その回避策をまとめます。

失敗パターン 回避策
料金の安さだけで会社を選び、品質が低かった ネイティブ翻訳者の有無・実績を確認する
納品後に大幅修正が必要になり追加費用発生 発注前に用途・品質レベルを明確に伝える
専門用語の誤訳が多発 用語集・参考資料を事前に共有する
納期に間に合わなかった 余裕を持った納期設定・進捗確認を行う
機密情報の取り扱いに不安が残った NDA締結・ISO認証取得会社を選ぶ

これらの失敗の多くは、発注前の準備と確認不足が原因です。本記事のSTEP1〜STEP6を順番に押さえることで、ほとんどのトラブルは事前に防げます。

よくある質問

Q. 個人でも翻訳依頼はできますか?

多くの翻訳会社が個人からの依頼も受け付けています。証明書・公文書・論文・個人事業主向けの資料翻訳などが対応しやすい案件です。ただし、最低発注金額が設定されている場合があるため、少量の翻訳では割高になることもあります。事前に最低発注単位を確認してください。

Q. 翻訳の納期はどのくらいかかりますか?

文字数・言語・専門分野によって異なりますが、一般的な文書であれば数日〜1週間程度が目安です。急ぎの場合は最短当日〜翌日対応の翻訳会社もありますが、特急料金が加算されるケースがほとんどです。納期を急ぐ場合は依頼時に明確に伝えてください。

Q. 翻訳の依頼はどのくらいの文字数から受け付けてもらえますか?

翻訳会社によって異なりますが、少量の文書(100文字程度)から対応している会社がほとんどです。ただし、文字数が少ない場合でも最低料金が設定されているケースがあります。事前に最低発注単位を確認しておくとスムーズです。

Q. 翻訳の見積もり時に伝えるべきことは何ですか?

言語ペア・原稿の文字数・専門分野・用途・希望納期・納品形式の6項目を伝えてください。これらの情報が揃っていれば、正確な見積もりが短時間で出ます。原稿ファイルを添付して送付するのが最も確実です。

Q. 機密性の高い文書を翻訳依頼しても大丈夫ですか?

契約書・社内文書・特許資料など機密性の高い文書を発注する場合は、情報管理体制と秘密保持契約(NDA)の有無を事前に確認してください。プライバシーマーク・ISO認証を取得している翻訳会社であれば、機密情報の管理体制が整っているため安心です。

Q. 翻訳後の修正はお願いできますか?

多くの翻訳会社では納品後の修正に対応しています。ただし、軽微な修正は無償対応でも、大幅な内容変更や追加翻訳は別途料金が発生するケースがほとんどです。発注前に修正ポリシー(無償対応の範囲・期間)を確認しておくことをおすすめします。

まとめ|翻訳依頼は事前準備と発注後の対応で品質が決まる

翻訳の依頼・外注で失敗しないためのポイントをまとめます。

  • 発注前に原稿・用途・納期・予算の4点を整理する
  • 翻訳会社はネイティブ翻訳者の有無・専門分野の実績で選ぶ
  • 見積もり依頼時は言語ペア・文字数・用途・納期・納品形式を明確に伝える
  • 契約前に納期・修正対応・NDA・支払い条件を書面で確認する
  • 翻訳作業中は用語集の共有と質問対応で品質を担保する
  • 納品後は抜け漏れ・用語・表記ゆれをチェックしてから検収する

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この記事の監修者

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998年の創業以来、ホームページ制作・翻訳・アプリ開発・Webマーケティングなど幅広いIT/クリエイティブ領域で4,000件超のプロジェクトを統括。
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